2009年8月31日

騎乗依頼仲介者

このような仲介者に相当する人物はかなり以前から存在したと言われているが、JRAでは従来「騎乗依頼は調教師が騎手に直接行うもの」という原則を示していたため、このような仲介者の存在を公認していなかった。しかし近年特定の厩舎に所属しないフリー騎手が増加したことに加え、地方交流競走の活発化や騎手の海外出張が増えたことなどから調教師が直接騎手に依頼を行うことが難しくなってきたため、JRAは2006年4月に同制度を創設し仲介者の存在を公認することとした。

また一部では「騎手とエージェントとの間でやり取りされる手数料の金額が高額になってきており、これを放置したのでは税務処理上問題がある」という指摘が国税庁からJRAに対してなされたことも仲介者公認の背景にあると指摘されている。

JRAの定義において騎乗依頼仲介者は「騎手側の代理人」として位置づけられているが、最近では一部の調教師が特定の騎乗依頼仲介者に騎手探しを任せるなど「調教師側の代理人」を務める仲介者も現れているとの報道もありますますその重要性が高まっている。


仲介者を務める人物
仲介者を務める人物としては競馬新聞の記者(トラックマン)、スポーツ新聞の競馬担当記者など、競馬マスコミに関係する事で厩舎に出入りし、また騎手とも接点を持っている人物が大半を占めている。

実際には1人の仲介者が複数の騎手の代理を務めていることが多く、ある騎手への騎乗依頼に対しその騎手が都合が悪い場合にその仲介者が代理を務める他の騎手を優先的に紹介するといったこともよく行われている。特に『競馬ブック』記者の小原靖博は岩田康誠・福永祐一・四位洋文など多くのトップジョッキーの仲介者を務めているため、近年『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)など一部の競馬雑誌では小原が仲介者を務める騎手グループを指して「小原ライン」なる言葉が生まれるほどとなっている。


問題点
騎乗依頼仲介者を兼業する記者は一方で自らが所属する競馬新聞・スポーツ新聞紙上で予想を発表する立場にあることから、「騎乗依頼を仲介しつつ馬券の予想行為を行うことは本来利益相反する行為であり、公正競馬の確保という観点から問題がある」という批判がある。事実、公正競馬の確保という目的から、現在現役の騎手・調教師や厩舎関係者が予想行為を行うことが事実上禁止されていることを考えると、騎乗依頼仲介者による予想の公表が今後問題視される可能性も考えられる。

また厩舎(JRAの場合美浦トレーニングセンター・栗東トレーニングセンター)は公正確保のために部外者の出入りが厳しく制限されているが、そのような条件下でも取材目的で出入りが許されている競馬記者が取材以外の活動を行うことはマスコミ特権の濫用・逸脱と考える向きもある。

現在JRAは「1仲介者につき担当できるのは騎手3人まで」との制限を設けているが、実際には同一の競馬新聞・スポーツ新聞に所属する仲介者同士でグループを組み騎乗馬を融通しあうといった行為が行われていることから制限が有名無実化しているのが現状である。前述の小原などは大人数の騎手を請け負うことで競馬界に大きな影響力を及ぼしており、これには競馬ファンはもちろん、関係者などからの批判も多い。さらに、複数の騎手の仲介をする事は八百長などの不正行為に繋がる可能性もあるという意見もある。


『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
日本の中央競馬において、「調教師から騎手に対する騎乗依頼を仲介する者」ということです。

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